ここ数年、テレビなどで「セルフメディケーション」という言葉をよく耳にするようになりました。
セルフメディケーションとは、軽い病気やけがであれば、市販のくすりを使って自分の責任で予防・緩和するというもので、少子高齢化にともなって増大する医療費対策とも言われています。
このように、セルフメディケーションが推進される中で、以前は病院でしか手に入らなかったくすりが薬局でも売られるようになったり、一部の効き目のおだやかなくすりならコンビニなどでも手に入るようになってきました。このような規制緩和は、私たちに利便性をもたらす一方で、各自の自己責任は増してきていると言えます。どんなに効き目がおだやかとされる市販薬であっても、くすりは化学物質。使い方を誤れば、大きな事故にもつながりかねません。弊社では、「まずはくすりについて正しい知識を身につけ、それを上手に活用することこそがセルフメディケーションの基本」と考え、本書を企画致しました。
この本の著者・加藤哲太先生は、早くから「くすり教育」の重要性を訴え、小中学生を対象にした「くすりの授業」を行っていらっしゃいます。本書は、そうした経験が反映されたきめ細かく実践的な内容で、巻末には付録として「くすりの授業展開例」もお付けしましたので、ぜひ活用いただければと思います。
コンビニやスーパーでもくすりが売られるようになり、子どもだけでもくすりを買うことができるようになった現在、くすりについての基礎知識は、「知らない」ではすまされない時代になってきました。本書を常備して、くすり教育に役立てていただければ幸いです。
|