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食物アレルギーと食育
 
317 食物アレルギーと食育

食物アレルギーと食育

【著 者 (共著)】

・宇都宮大学教育学部 教授   
 上田 伸男
・広島女学院大学生活科学部生活科学科食物栄養専攻
 坂井 堅太郎

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B5判/64ページ/上製本
定価 1,995円(税込)
ISBN978-4-87981-120-2
《全国学校図書館協議会選定図書》

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 食物アレルギーについて家庭や教育現場で把握しておくべき内容を、わかりやすく具体的に解説した実用的な一冊。著者はそれぞれ厚生労働省の「食物アレルギー対策検討委員会」のメンバーと教育現場、行政の実態と対応に詳しい専門家です。

 
 
     
  はじめに ・・・宇都宮大学教育学部 教授 上田 伸男
 本書では、「食物アレルギー」の実態、仕組み、教育現場や家庭での対応などにつき、養護教諭や教師、保護者が把握しておくべき内容について分かりやすく、かつ具体的に解説していきます。
 現在の日本における食物アレルギーの実態については厚生省(現厚生労働省)の「食物アレルギー対策検討委員会(委員長:飯倉洋治昭和大学医学部小児科教授)」が平成8年度から平成11年度まで行った全国調査が役に立つと思います。 筆者の一人である坂井はこの検討委員会のメンバーの一人として平成9年度から参加しました。それゆえ、より詳細な食物アレルギーの実態が紹介できるものと思います。また、上田においては教育学部に所属し、保育園、幼稚園、学校ならびに行政などの実態と対応について調査しており、なおかつ後述「そば裁判」で有識者として法廷にて証言した中村 晋氏(前大分大学教授)と共同研究を行なっていることから、養護教諭や、教師が行なうべき、より具体的な対応についての紹介ができると思います。
 さらに、食物アレルギーを持つ、持たないにかかわらず、現在の子どもの食生活は大きく変わってきました。食育については従来は各家庭で母親が女子を中心に食マナーなどの躾けの一部として、行なっていました。しかし、昨今では食と健康の関係がより明確となり、男女を問わず、一生を通した健康づくりのための食(教)育が家庭だけでなく学校でも大切となってきました。

  第1章 食物アレルギーとは・・・
   食物アレルギーは誰にでもおこるものなのか
13    どうして食物アレルギーがおこるのか
21    食物アレルギーの症状
24    食物別の症状
29    食物アレルギーの診断
32    食物アレルギーの治療
35    そば裁判とその影響
38    学校生活と養護教諭
43    食物アレルギに対する支援
46   第2章 「食育」の重要性
47    偏食と栄養
54    豊かな食生活とは
61   あとがき ・・・徳島大学医学部栄養学科助手 坂井 堅太郎
 食べ物は、本来、私たちが生きていくために、無くてはならないものです。
また、いろいろな食べ物を食べ、味合うという楽しみもあります。さらに、祝い事や悲しみの時、あるいは季節にあわせ皆で一緒に食事することは人間関係の円滑化にも役立ちます。ところが、食物アレルギーを起こしている人にとっては、食べ物は、厄介なものとなっています。気の毒に思います。
 以前の日本ではアレルギー疾患そのものが希であったことを考えると、食物が豊かになった一方で、私たちの食生活に何か隠された落とし穴があることを知らせているようです。
 私たちの食生活を見直す良い機会かもしれません。これは家庭だけでなく学校などでの教育(食育)も重要です。学校などの集団生活の中では食べ物を制限することは大変なことです。まわりの人々の理解と協力がぜひとも重要です。
 さらに、家族全員でその対応に取り組むことも大切です。家族一丸となった取り組みは家族の絆をいっそう強くしてくれるでしょう。
 食の大切さを皆で理解し、特に食物アレルギーについて正しい知識を得て、アレルギーを持つ人もそうでない人も、生き生きと生活することが大事です。
 ぜひ頑張って下さい。
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