少年写真新聞社

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822 小泉セツとハーンの物語ー小泉八雲「怪談」誕生のひみつー


三成清香:著/長田結花:さし絵

苦しい生活を経て言葉の通じなかったふたりが出会い、どのように心を通わせて現代に残る名作を誕生させたのか、そのひみつを探ります。

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    三成清香:著/長田結花:さし絵
    四六判/224ページ/1色/上製本
    ISBN 978-4-87981-822-5
    NDC 913
    初版発行 2025年8月上旬入荷予定

明治維新で没落した武士の娘セツと、欧米をさまよい歩いたハーン。言葉の通じなかったふたりが出会い、心を通わせ、日本の怖い昔話「怪談」を文学作品にして世界に伝えました。辛い生活の中でも前向きに生きたふたりの姿への共感は、困難を乗り越える力にもなっています。三成清香:著/長田結花:さし絵

【推薦文】小泉凡(民俗学者・小泉八雲記念館館長・小泉八雲ひ孫)『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツに光を当てたユニークな伝記。外国人に日本語を教えてきた著者が、セツとハーンのコミュニケーションと怪談文学誕生の秘話を、 手に取るように説いてくれる。著者のハーン夫妻への愛情があふれる文章にきっと読者は幸福感を覚え、ふたりの生き方にはげまされるだろう。

【三成清香さんからのメッセージ】
みなさん、こんにちは。この本は私にとって初めての「児童書」です。大好きな小泉セツと小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)について、想像をふくらませながら書きました。みなさんがこの物語を楽しんでくれることを心から願っています。

【長田結花さんからのメッセージ】
この本を読んでくれるみなさまへ。この物語を読んで、小泉セツと八雲のことが、自分も大好きになりました。挿絵が、その魅力を伝える助けになれば、とてもうれしく思います。

2025年NHK後期朝ドラ『ばけばけ』主人公のモデル・小泉セツの数奇な半生

【もくじ】
イントロダクション
第一章 うす暗い化け物屋敷で
幽霊滝の伝説
あなたの話
門を開くときの声
第二章 武士の貧しい娘、セツ
お話ししてごすなさい
ルーペをごされた異人さん
くやしい気持ち
セツと機織り
鏡の池の占いと初めての結婚
第三章 日本にたどり着いた西洋人、ハーン
レフカダ人生の始まり
失った左目
Old Dad との出会い
禁じられた結婚と破局
熱帯の国から、日本へ
第四章 ハーンとセツの出会い
ヘルン先生の女中に
いじめられた子ねこ
ヘルン先生のおしゃべりからお話へ
まわりの目とセツの気持ち
My little fat hen
第五章 再話までの道のり
セツの英単語帳
ヘルンさん言葉
日本の神話から再話の世界へ
第六章 ハーンとセツの家庭
ふたりの結婚生活
わが子の誕生と父の苦悩
日本人・小泉八雲として生きる
親愛なるチェンバレン
お化けの家へ引っこしたい
第七章 愛は死よりも強い
世界でいちばんよきママさん
返り咲いた桜
ようこそkwaidan の世界へ
小泉八雲とセツの年表
登場人物のしょうかい
写真

  
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